長崎大学出身のAIベンチャー企業の社長が、2021年6月2日、母校の教壇に立ちました。
ロボットに鼻が無いのはどうしてだろう?という素朴な疑問から、「匂い」を解明し、「匂い」で社会の課題を解決しようと、研究・開発を続けています。
講義は、アントレプレナーシップ=起業マインドを醸成する講座の一コマ。
この中で松岡さんは、なんでも自分で決めること、そして自分が周りからどう見えるかを意識することが大切、と語りました。
新しいものを作ろうととんがっていいけれど、協調性もとても大事であると、学生たちに伝えます。
学生からは「自分は経済学部で学んでいるがベンチャー企業を立ち上げるのは理系の人が多い、理系の知識を身につける必要があるか」という質問も。
松岡さんは、「世の中には文系のベンチャーの社長もいっぱいいる。要は、どう社会にその技術をインストールするかということ」とアドバイス。
もちろん、トップレベルの技術者と話をする場合にはある程度知識がないといけないし、そうすることで相手をリスペクトすることができる、ぜひしっかり学んでと、学生にエールを贈りました。
また「これから松岡さんはどこを目指して進んでいくのですか」という質問には、「生きている意味を作りたいから、人類に残せるものを作りたい。それが自分にとっては『鼻』」と言い切りました。
松岡さんは、東京で社長をしながら、現在も長崎大学の博士課程に籍を置いて学んでいます。
「学生」の先輩として、そして憧れのベンチャー企業の社長として、学部1年生、2年生には大いに刺激を与えたようです。