淡水パールをつかった華奢で透明感のあるイヤリング。
「泡」をイメージしたデザインです。
これを作ったのは、長崎純心大学の2年生でアクセサリー作家「creo(クレオ)」こと尾上公平さん(20)です。
「creo」とは、ラテン語で「作り出す」という意味です。
さらに、「クレオパトラ」のように美しいものを作りたいとの思いから「creo」を名乗っています。
長崎市内の自宅の工房には、手作りのインテリアがたくさん。
幼少期からキラキラしたものと作ることが大好きだったという尾上さんは、高校2年生の時に店で見かけたアクセサリーにときめきを感じたことをきっかけにアクセサリー作りを始めました。
デザインのテーマは季節や、景色、感情などです。
悩みながらパーツを組み合わせ、一度完成したかと思ったら全部外して…といった様子で真剣に妥協することなく作品を仕上げていました。
アクセサリーは「大切に育てた自分の子供のような存在」と話す尾上さん。
その愛情はとても深いもので、
「売る」「買う」という表現すら使いたくないと言い、「旅立ち」という言葉で作品を届けます。
「同じものを作らない」というのも尾上さんのアクセサリー作りのルールです。
大切に使ってもらえるように「世界に唯一」のデザインにこだわっています。
色違いすら作りません。
今後も、アクセサリーを通して人を輝かせたいと話します。
「服や化粧ほど目立たなくても、耳元や指先にあるだけで誰かの自信や元気に繋がる。そんな名脇役であってほしい」
つぶやくように話す控えな尾上さんですが、どの言葉にもアクセサリーへの愛情がこもっていました。
大切に作られた尾上さんのアクセサリーを身に着ければ、キラキラした気持ちで過ごせそうな気がします。