応援隊長の中村葉月です。
この頃は、北京オリンピックの日本人選手たちの活躍を見て毎日のように感動を味わっています。
華々しい結果を残したメダリストたちも本当にかっこいいですが、同年代の若い選手たちが、重圧にも負けず大舞台に立って堂々と戦う姿に心動かされます。
スポーツではありませんが…長崎にも「世界」に向けて地道に働く地元出身の若者がいます。
長崎市に本社を置く「亀山電機」で、ロボットの設計に携わっている藤田さん(27)です。
2022年2月16日のKTN「マルっと!」で紹介しました。
藤田さんは、長崎工業高校を卒業後、医療機関に勤めていましたが
もともと好きだった「機械」や「ロボット」に関わる仕事をしたい!と2021年4月に転職しました。
取材時は、入社1年にも満たない藤田さんでしたが、その情熱が評価され若い力を取り入れようと、ロボット設計チームのメンバーに加えられました。
藤田さんが開発に関わっているのは「人協働(ひときょうどう)ロボット」です。
工場などで製品を運んだりするロボットですが、人と接触すると自動で動作を停止する安全機能がついていて「人」と「協力」して「働く」という特徴があります。限られたスペースでも人とロボットが安全に働くことができます。
コロナ禍において重要な人手不足や密の防止といった課題の解決にもロボットの活躍は期待されます。
取材中、「藤田さんはどんな仕事をしているんですか?」と、安易な質問をしてしまいました。
すると
藤田さん「ロボットとPLCをプロフィネット通信で接続しているんですが、ロボットとPLCでデータのやり取りがブール型とワード型で違っていて…」
・・・?
中村の頭の中に残ったのは、処理しきれないほど大量の専門用語の数々でした。
その後、理数科目が大の苦手である私でも理解できるように優しく丁寧に教えてくれました(汗)
つまり ロボットを遠隔操作するためにデジタル信号を変換していた ということでした。
藤田さんが働く亀山電機では、ドイツの電機大手「シーメンス」の機械の設計や組み立ても担っています。
発電所などで使われていて、私たちの家庭にある「ブレーカー」のような役割をします。
つまり、私たちの生活に欠かせない電力を生み出す発電所で、発電所そのものを動かすために必要不可欠な機械ということ!
県内では、西海市の松島火力発電所で動いています。
長崎にいながら海外に通じる仕事ができるというのが、藤田さんがやりがいを感じることの一つだそうです。
難しい言葉が飛び交う現場での取材…一時は不安も感じましたが、聞けば聞くほど
ここで生まれた製品が国内・海外のものづくりの場や私たちの生活に関わるところで活躍していると分かり、藤田さんの情熱が伝わってきました。